2025宿泊記

養老の滝近く
標高約250mの温泉旅館から
濃尾平野を一望して過ごす
岐阜県養老町
「滝元館遊季(ゆき)の里」宿泊記2025 02 13

序1
 2025年(令和7年)は、最初に岐阜県養老町にある温泉旅館、「滝元館
遊季(ゆき)の里」に泊まった宿泊記を紹介したいと思います。

序2
 2024年年末の大晦日元旦恒例(12月31日、1月1日)旅行は今回
なしとした。正月休みはず~っと帰雲城の書類事を打ち込みしていたのであ
った。書類事は一応めどは付き正月休み最終日は、空き日となった。うむぅ、
2025年の宿泊計画を行き当たりで決めようか。いや、もう今書き出した
方がいいと思い宿泊計画を作成して2025年は6宿泊を予定した。2月と
9月は景色のいい温泉宿に泊まろう。

1.濃尾平野を一望できる温泉宿を
 数年前から、濃尾平野を一望できる宿(温泉宿)を探しており、濃尾平野
の西に岐阜県養老町は位置しておりこの場所の温泉宿から滝元館遊季の里H
Pを見ると濃尾平野を一望できることから今回試しに泊まってみることにし
たのであった。予約した。宿泊前日、温泉宿から電話があり、木陰はまだ凍
っているので車スタッドレスタイヤでなければ第2駐車場に停め電話下され
ばそこまで迎えに行きますとのことだったが、スタッドレスタイヤだったの
で、大丈夫ですと答えた。

2.道の駅クレール平田
 2025年2月13日(木)出発。2月は寒気が南下し下界ではまだ雪の
日があった。さて、宿泊地近くの道の駅に寄り、いつものことながらご飯の
お供(お土産)を買いたいので養老町近くの道の駅を調べるとお千代保稲荷
の東、長良川堤防沿いに「道の駅クレール平田」(岐阜県海津市平田町)が
あるので寄ってみた、PM2:18、めちゃ寒く北風は冷たく強風だ。構内は、地
(濃尾平野)の野菜、果実が多く、(お菓子より)ご飯のお供の品がとにか
く多いのでゆっくり見ておく。この道の駅は明日も朝から営業しているそう
なので、明日帰りに買うことにした、2:38。出発して、ナビの案内通り走行
する。平野部から少し西山麓を走行すると上りになった所で「養老バーベキ
ュー」の看板があった。以前、両親とここへ来た場所のようで、当時数棟の
小屋(バンガロー風)があり食べた場所と懐かしい思い出だ。さて、山道を
走行するがどえらい狭い山道でビビッた。山陰では路面凍結していて慎重に
走行。高所山道をスローで走行し、右手おやっ何やらゲート?(料金所)
養老の滝駐車場だったので少しバックして左手下に走行し宿に到着、3:15、
山陰とあって風はほとんどないが、とにかく今日の風は冷たく寒い、5℃。

3.濃尾平野を一望
 館内に入り(お世話になります)、まず受付前の窓ガラス席に座り抹茶を
よばれ濃尾平野を一望できる「この景色を見て早速癒されながら」記帳する、
ほんといい景色だ。エレベーターで下り、更に下り1階最初の左手ドア(里
の3すみれ)に入室。
 3-1.客室大型窓ガラス
 戸を開け、和室(畳み)の大型窓ガラスが目に飛び込み、やはり濃尾平野
を一望できる風景に何かうれしく縁側の座椅子は窓向けに座るようになって
おり荷物を置きすぐ座ってこの風景を眺める、ほんといい風景だ。沈黙の間
々10分以上この風景を見て落ちついていたがとにかくまずお茶を飲むこと
にしよう。
3-2.今どき急須が新鮮な旅館
① 緑茶、②ほうじ茶の計2種類があるではないか。おっ、急須だ今ど
き珍しい。現在宿はお茶チィーバックを多く見かけるなか、今どき本物の
「①お茶っ葉」を「②急須」に入れ湯を入れ、湯飲みに注ぐ、これが本物の
日本の旅館だ。飲むと何かうまい。縁側でまた濃尾平野を眺める。どうだろ
うか、30分以上ただ見ているだけなのに心地よく落ち着くのである。青空
に「雲の流れる風景」もいいことに気づいたのである。濃尾平野を一望する
時間をダタ過ごしているという何もしないこの時がなぜかリラックスできる
のである。
4.温泉から見る景色
 4:55、温泉へ。内湯に入る、ぬるくなく丁度良い温度で、どうだろう
か体感約42度に思えた。窓からやはり濃尾平野を一望でき明るいうちから
温泉に入りダタ風景を眺めているのは贅沢な時間である。ゆっくり温泉に浸
かったのでもう出ようかと思ったが、やはり露天風呂に入らないと意味がな
いと思い戸を開け露天風呂に入る。露天風呂は外気温の影響でぬるいと思っ
ていたが、体感約43度の適温でOKだ。外の空気を感じながらの露天風呂
はやはりいいものだと思ったのであった。風呂上り、ホッカほっか、5:3
0。出て、部屋に戻る前に、宿玄関外に出るとものすごく空気は冷たいのは
分かるが、温泉後なので身体は全く寒くなくホッカほかなので気持ちいいの
である。
4-1.和室畳の良さ(ゴロン)
 部屋にて、畳みで横になりながら風景を見る。(和室の畳ってはやり楽だ
と知った)眼前の苔むした木は曲がり枝は曲がり古さというか何とも良いラ
インなのである。さて、ここで気づいたのだが一帯は植林した木ではなく、
自然の雑木林で木々の荒れた輪郭ラインがこれまたいいことに気づいたので
あった。5:43、空は薄暗くなり始め平野の灯りはなぜか「白く見える」
のである。この夕暮れの灯りさえもまた絵になり旅情漂うのである。

5.旅館の夕食
 6:00、1階夕食会場個室山茶花(さざんか)、外は残雪あり。(初め
て泊まる宿は値打ちなプランでお試しで泊まり、いつもカメラ撮影しないの
で料理一品一品の味は忘れた)印象的な料理に関して、「飛騨牛しゃぶしゃ
ぶ」は、ポン酢にモミジおろしだれは最高の相性で美味だった。器だが、日
本食器は地味な色ばかりでパッとしないと思っていたが、目の前の各器は、
何々焼きの豪華な食器を使っているとわたしでも分かり旅館の食器のこだわ
りを感じたのであった。「貝柱ステーキ」は貝の香ばしい味がしておいしか
った。蒸し物か吸い物かは忘れたが出汁は今まで経験したことのない味でも
のすごく美味だった。京風山里懐石はどの品もおいしく満足できたのであっ
た、7:30。

5-1.部屋にて
 部屋に戻ると、なんとふとんが敷いてあったではないか。(旅館ってこう
いう手間大変だなーと思った)すぐに縁側座椅子に座り暗くなった濃尾平野
を眺める。平野の灯りは白ではなく黄色が点在している。うむぅ~、室内灯
が窓ガラスに反射するので蛍光灯を消す。窓を開けてみると外は冷たいので
すぐ閉めた。月夜に雲が照らされている平野の夜景を「心空っぽ」にして眺
める。さて、この温泉宿の位置を調べてみると標高約250mなので高所か
ら濃尾平野を一望できる宿で、TVを付けることなくタダ景色を見ているの
であるがやはり心を空っぽの間々「何も考えず」夜景を眺めているだけでも
心洗われる気分なのである。月夜と雲って(夜景)いいと知ったのであった。
座卓には、夜食用のミニおにぎりがあり何という宿の気遣いなのだろうか。

5-2.寝る前のお茶の気づかい
お茶はほうじ茶葉があり、寝る前緑茶は刺激の強いことからもし「ほうじ
茶」のみを用意していたのであればタダ者ではない旅館だ。ミニおにぎりを
食べほうじ茶を飲む。今度は畳みで横になりながら夜景を楽しむ。それにし
てもTVを付けず夜景を見ながら数時間過ごすことができるこの温泉宿って
珍しい宿じゃないかと思った。11:00寝る。

6.朝の温泉
 6:00起き、白い雲の流れが絵になりとにかくいい。朝、稜線はくっき
り見えているではないか。6:35、温泉に入る、内湯はぬるくなく適温で
温度管理はしっかりされている。6:40頃、朝日昇るのを見る。次は露天
風呂に入りやはり適温で外の空気を感じる。出る、7:00。身体はほかほ
かだ。部屋に戻り、稜線はかすむ。和室畳みはゴロゴロできていいのである。
おっ、雲の形が絵になる。雲が薄ピンク色だ。
6-1.朝食
 8:00~8:35。黒まめの入った藤を形どった紫の器は豪華だ、うま
い。赤い小さなひょうたん何かうまい。大根竹の子煮物うまい。赤だしは濃
くてうまい。9:15出発(お世話になりました)10:00、「道の駅ク
レール平田」(岐阜県海津市平田町)到着。ご飯のお供(わたしの好物もろ
こ佃煮)を買う。10:20、帰路。

7.おわりに
 宿までの山道は狭く怖かった。標高約250mの館内は、ロビー、客室、
浴場から濃尾平野を一望できる宿で、空、雲、月、夜景の色変化、朝焼けの
紫とオレンジ色とどれも変化を楽しむことができた景色で、眼前雑木林の荒
々しい輪郭ラインもまた良かったのであった。通路の各所には花があり、と
ある花瓶は高価であることは一目瞭然だった。(絵画もあったが興味なかっ
た)泊まった部屋は新しく、障子はなんと大型な造りで、天井面は平らでは
なく屋根型天井で床の間前天井横木は手間がかかり高価で部屋の各造りもか
なり手間をかけていることが分かった。
 温泉は、今どき少しぬるくしている宿もあるが、この宿は適温で、朝の露
天風呂さえ適温の温度管理をしっかりしていたと感じたのであった。1階食
事会場は新しく個室で食事は少し濃いめがあり、赤だしは濃く今どき万人向
けに薄味にしている宿もあるのにこの宿は個性ある味をわたしは気に入った
のであった。部屋は和室畳みでちょっと横になってゴロゴロするのにやはり
畳(和室)はいいと気づいたのであった。さて、寝る前のお茶(ほうじ茶)
の気遣いにわたしは気に入ったのであった。今回、値打ちなプラン2名宿泊
(2食付)1人約32,000円(税込)と試しに泊まってみたが景色バッ
チリ、食事よしで何も問題なしの温泉宿であった。
7-2.景色を眺める温泉宿
 この宿はもう100年ほど前からやっているそうで、標高約250mの高
所にあるこの温泉宿(旅館)は、濃尾平野を一望できるのはもちろん、樹木
の輪郭ラインを見て風情を感じ、(四季の色合いを楽しみ)稜線を見て、雲
の流れを見て楽しみ、夕暮れの色変化を楽しみ、月を見て思ひ、夜景の色変
化を見て、朝焼けの紫オレンジ色の色変化を見て、朝の稜線を眺め、鳥のさ
えずりを聴き「心空っぽにして」何も考えずただ濃尾平野を眺めて過ごすこ
とのできるこの温泉宿からの景色は最良でした。(また訪れたいと思った)
TVを付けず過ごすことのできたということは、自然の魅力一杯の温泉宿だ
ったということである。
7-3.散策
 今回、北風の冷たい日にこの宿に訪れたので、散歩すらしなかったが、P
M2:00頃宿に到着してからまず宿回りを散歩して自然の雑木林の荒々し
い中を散策するべきだと思ったのであった。もちろん、この温泉宿に四季折
々の旅情の顔色があるのである。魅力ある温泉宿は1度泊まっただけでは分
からないのである


養老の滝近く
標高約250mの温泉旅館から
濃尾平野を一望して過ごす
岐阜県養老町
「滝元館遊季(ゆき)の里」宿泊記2025 02 13UP